2024.12.03雑貨
ライフスタイルの多様化に伴い、私たちの暮らしに必要な道具にも新しい価値が求められるようになっています。特に毎日の食事作りに欠かせない調理器具は、AIを利用した便利で効率的なものはもとより、健康や環境への配慮といった新しい要素も取り入れられています。
近年、注目を集めているのがセラミックを用いた調理器具です。この素材は熱伝導が早く、耐熱性や耐久性にも優れ、さらに酸やアルカリに強いという特徴を持っています。セラミックコーティングのフライパンや鍋は、食材に素早く熱を伝えられるため調理時間の短縮が可能です。また、省エネルギーにもつながるため、経済的にも環境的にも優れた選択肢となっています。さらに、セラミックは表面が滑らかで汚れがつきにくいので、手入れが簡単です。また、セラミックは人体に影響のない素材でつくられていること、および過熱時に有毒ガスを発生しない為、健康的で安全な選択肢として、健康意識の高まりとともに人気が上昇しています。
もう一つの注目点は、サイズや用途に応じた進化です。従来、家族向けに大きなサイズが主流だったホットプレートは、近年、ひとり暮らしや二人世帯向けにコンパクトなモデルが登場しています。これらは小さなキッチンでも場所を取らず、手軽に鉄板料理が楽しめる点で人気です。さらに、キャンプやピクニックに持ち運び可能な軽量設計の製品も増えており、アウトドア需要にも応えています。一台で煮る、焼く、蒸す、揚げる、炊くといった多機能を備えたマルチクッカーのような製品は、調理の手間を省き、収納スペースを節約する一石二鳥のアイテムとして支持されています。
ほかにも、旅行や小さなキッチンに最適な「折りたたみ式電気ケトル」や使わないときはコンパクトに収納可能な「引き出し収納対応のフードプロセッサー」など従来にはなかったサイズの製品が多数登場しています。
AIの進化は著しいものがありますが、それは調理器具にも反映されています。外出中でもスマホで調理を開始・停止。最適な温度設定を提案してくれる「wi-fi対応オーブンレンジ」やアプリで操作が可能で、火力の調整やレシピガイド機能が搭載された「IHクッキングヒーター」などは「スマート調理家電」と呼ばれ、ここ数年の売り上げが急増しています。
AIを搭載し、かつ健康志向の高い製品も増えています。「スープメーカー」は、野菜や果物をそのまま使ってスープを作れるので、食材の栄養素を丸ごと摂取することができます。野菜の皮や端切れも活用してスープを作れるので、食品ロスを減らせます。また、自分でスープを作ることで、パッケージやプラスチック廃棄物を出さずに済む点も魅力的です。ほかにも「エアフライヤー」は油を使わずに揚げ物を作れるので人気の商品になっています。
時代のニーズに応じて進化し続ける調理器具は、日々の生活をより快適で楽しいものにしてくれる存在です。あなたのキッチンにも、新しい可能性を広げてくれるアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか?