スマートな健康管理

2023.07.10雑貨

スマートウォッチの登場で脚光を浴びることになった「ウエアラブル・デバイス(身につける端末)」。今回のテーマ「スマートな健康管理」は、こうしたデバイスの機能を使っての健康管理についてご紹介したいと思います。

デバイスの種類と機能

「ウエアラブル・デバイス」とは、からだに装着するコンピューターデバイスです。 代表的な例として腕時計のように手首に装着するスマートウォッチがありますが、当初、搭載された複数のセンサーから歩数や心拍数が計測できる「活動量計」としての機能に注目が集まり、ウオーキングやジョギングをする方の間で人気になりました。スマートウォッチには、GPS機能や通信機能もついており、電気の消費量が多く頻繁な充電を必要とするため、その後「活動量計」に特化した省エネ型のリストバンドやリングも登場しました。「活動量計」に特化したデバイスには、消費カロリーや血圧、体温、呼吸数、移動距離などが計測できる新たな機能が次々と追加されました。こうした「ウエアラブル・デバイス」は、スマホアプリとの連動によりデータが可視化され、自分の体調の変化がわかると同時に目標達成のための指針も提供されるため、健康増進やダイエットに興味を持つ人々にとっては、今や、必須アイテムになっているといっても過言ではありません。ちなみに、昨今、ソーラー充電機能がついたデバイスも発売され、頻繁な充電も不要になりつつありますので、この点においては、ますますの開発を期待したいと思います。

睡眠トラッカーが新たな需要を開拓

「ウエアラブル・デバイス」の機能の中で、今、最も注目されているのが「睡眠トラッカー」です。「睡眠トラッカー」は、睡眠状態を計測する機能で、睡眠時間だけではなく、眠りの深さ、睡眠の中断回数、いびき、心拍数など睡眠の”質”を可視化することにより自分の睡眠を分析でき、より良い睡眠の実現や日中のパフォーマンス向上につなげることができると言われています。従来の「ウエアラブル・デバイス」で得られる情報は、アクティブな健康管理が中心でしたが、「睡眠トラッカー」から得られる睡眠情報は誰にでも役立つものでしたので、これによってユーザー層が広がりました。中でも、指にはめるだけのスマートリングは最も装着感が少なく、睡眠時の装着に適していると言われています。ほとんどの製品はオーダーと同時にサイズを計測するリングが手元に届きます。自分が装着したい指の太さを計測し、メーカーに知らせてから実際のリングが届くので装着のトラブルも少ないようです。

「ウエアラブル・デバイス」は、個人利用に限らず、企業が社員の健康管理ツールとして利用する例も増えています。一人一人の健康状態を丁寧に可視化することで、より良い職場環境作りや事故を未然に防ぐことに役立てています。ここ数年、企業内での利用に特化した様々なオリジナルアプリも開発されていますので、益々、導入する企業が増えることが予想されます。

さらに進化した形状の「ウエアラブル・デバイス」も、続々と登場することでしょう。ぜひ、自分の目的にあったデバイスを選択し、「スマートな健康管理」をしたいものです。

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KEI

写真付きコラムの執筆。コミュニティクリエイター。フォーチュンテラー(タロット)。日本大学藝術学部写真学科卒業。

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