家電音痴の「エアコン選び」

2020.08.03雑貨

女性は家電が苦手って、本当?

世間一般に「女性は家電が苦手」という噂が、まことしやかに流布されていますが、男女差というよりも、「家電音痴」と呼ばれる人が男女を問わず存在することは事実です。配線が苦手だとか、リモコンが複雑だとか、全部同じに見えるだとか。でも、家電を操作することと家電を選ぶことは、根本的に違う事なので、今日は、操作が苦手な方でも問題の無い「今シーズンのエアコン選び」につていお話ししたいと思います。

今年は長い梅雨がやっと明け、8月になって、一気に真夏が到来しました。ここ数年、9月いっぱいはエアコンが必需品ですが、家電売り場の担当者に聞くと、2020年は、新型コロナの影響で、エアコン選びも少し様子が変わってきたと言います。さて、どんなエアコンが人気で、その理由は何なのでしょうか?

エアコンを選ぶ上で、10年前は「省エネ性能」に注目が集まっていました。なかなか壊れない古いエアコンを、この先5年も使い続けると数万円の電気代を損してしまうといった宣伝文句に注目が集まりました。その後、各社の省エネ性能が向上すると、次に、自然に近い冷房能力に話題は移り、各社が快適性能を競いました。

キーワードは、「清浄機能」

ここ数年は、清浄機能に注目が集まっています。清浄機能には、下記のように、大きく2種類があります。
(1)エアコン内部の清浄機能
(2)空気清浄機能

エアコン内部の清浄機能とは、内部洗浄や乾燥機能などの事を言います。内部を自動的に洗い、乾燥させることによってカビやダニの発生を防ぐ機能を施したものが数多く販売されています。空気清浄機能は、プラズマイオンを使って空気中のカビ菌や花粉・ハウスダストを除去するものが中心ですが、今年は、さらに「ウイルス抑制」という新しいキーワードが登場しています。「ウイルス抑制」とは、25立方メートルの密閉空間内にウイルスを浮遊させ、エアコンを空気清浄運転させた際に、99分以内に99%減少させることができたという実験結果に基づいています。

ただし、エアコンへの認識で案外知られていないのが、エアコンは換気しないということ。ウイルス対策として、1時間に5分程度、窓を開けた状態で換気をすることが推奨されています。

以前から日本人は「清潔感」に関する民度が高いと言われて来ましたが、今年のエアコンのセールスポイントも「清潔関連機能」が中心のようです。ぜひ、お店に行って売り場担当の方に、このあたりのことをベースに、オススメ品を聞いてみて下さい。もちろん、予算もしっかり伝えて、失敗しないエアコン選びを。

− writer

placeholder image

かんのようこ

フリーライター。イラストレーター。絵本や「食」にまつわるエッセイなど執筆。

recommend

おすすめのコラム