2023.11.14食べもの
最近、スーパーマーケットへ行くと海外から輸入されたユニークで珍しいグミから国内お菓子メーカーのお馴染みのグミに至るまでたくさんのグミが並んでいるのを、よく見かけます。いつのまに、こんなにグミが注目されるようになったのだろうかと思い、少しネットなどで調べてみたところ、実は、若い世代を中心にグミブームが到来しているらしいのです。
今や、その人気はガムの市場を抑えるほどの勢いになっています。大手お菓子メーカーの中にはガムの製造を中止し、その製造ラインをグミに替えて新商品開発に力を注ぎ始めている会社もでてきており、大小を問わず多くのメーカーが、われ先にとグミ開発競争に参戦しています。そのためか、個性的なグミが次々登場し、誰でも自分の好みや楽しみ方にあった、いわゆる”推しグミ”を見つけられるようになりました。グミと聞くと子どもの頃におやつとして食べたり、遠足に持って行ったりと、子どものためのお菓子のようなイメージがありましたが、”推しグミ”という考え方が広まることによって、大人からも注目を集め、人気に拍車がかかったようです。
”推しグミ”のある方の話を聞くと、味・食感・形・色・パッケージ・・など自分好みの組み合わせは無限にあり、選ぶのに困ってしまうほどだそうです。グミは、そもそもカラフルなものが多く、SNSやYouTubeで拡散しやすいのですが、さらに見た目にインパクトのあるグミが若い世代には流行しているようです。ほかにも、糖質オフや食物繊維入りなど、健康を意識したものまで発売されるほどグミのバリエーションは広がっています。
グミはそもそも何でできているのかご存じですか?答えは、砂糖、水あめ、ゼラチン、濃縮果汁などです。日本で最初にグミが販売されたのは1980年まで遡りますが、その時から味もさることながら、ゼラチン由来の食感がグミの売りでした。そして今、グミメーカーがこぞって目指しているものは “究極の食感”だそうです。グミファンに聞いても、重要な選択条件は、味や色形はもちろんですが、噛みごたえが気になるポイントだと言います。
硬いのが好きな人、柔らかいのが好きな人、好みは十人十色のようですが、あるメーカーは、硬さに段階をつけた「かみごたえチャート」なるものを開発し、1から+5までの硬さを用意しています。1が最も柔らかいのですが、まずは試しに1を食べてみて自分の好みの硬さを発見して欲しいという意図のようです。そのときの気分によって噛みごたえの違うものを楽しみたい人もいるようなのですが、メーカーは、柔らかいのは「リラックス」、噛み応えがあるものは「気分転換」、硬いものは「眠気防止・覚醒」などにオススメしています。
目的や気分に応じて、その都度、味や硬さを変えて楽しめるのはグミならではの魅力。今日からあなたも鞄にお気に入りのグミを忍ばせてみてはいかがですか?