2023.10.16食べもの
「カフェごはん」と聞くと、彩りがよく、手軽に食べやすいワンプレートタイプのものをイメージする方が多いと思います。お肉やお魚、野菜、サラダ、そしてお米をアレンジしたものが付いている感じでしょうか。ランチメニューが評判になり、人気が出るカフェも珍しくありません。SNSでシェアされたカフェごはん情報が、瞬く間に飛び火し、行列のできるカフェになることもしばしばあります。
2023年はカフェへの人出もコロナ前と同じレベルに戻り、ランチタイムの行列も復活しています。メニューはワンプレートが相変わらずの多いのですが、最近の傾向として専門性の高いカフェごはんにも行列ができています。それが、パンケーキ専門店やガレット専門店のカフェごはんです。十数年前からスイーツとしてのパンケーキは人気ですが、今は、甘くないパンケーキランチに注目が集まっています。また、健康に対する意識の高まりを受けて、マクロビオティックやオーガニックにこだわるカフェごはんも登場しています。
色々なメニューが登場することはランチタイムの選択肢が増え、とても嬉しいことなのですが、忘れてはいけないのが定番のごはん系メニューです。中でも、ガパオライス、タコライス、キーマカレー、ロコモコは、”ごはん系の四天王”と呼びたくなるほど高い人気があるようです。いずれのメニューも元々は海外発のものですが、それぞれのカフェが様々な工夫やアレンジを加えていますので、その種類と質はもはや日本のカフェ発と言っても良いほど豊富です。
「ガパオライス」は、ごはん系の中で最も人気の高いメニューと言われています。元々はパッガパオガイというタイの国民食であったものを日本人の口に合うようにアレンジした料理がガパオライスです。パッガパオガイは、パッ=炒める、ガパオ=ホーリーバジル、ガイ=鶏肉を指し、鶏肉をバジルで炒めた料理という意味になります。実際には、鶏肉とバジル以外にパプリカや唐辛子などを加え、スイートチリソースやナンプラーで味付けをします。
私たちが良く目にするガパオライスは、ほかほかの白いご飯にパッガパオガイをかけ、その上に半熟の目玉焼きを載せた定番のスタイルです。甘辛な味がごはんとマッチして食欲をそそるメニューになっています。カフェによっては、目玉焼きの代わりにスクランブルエッグや他のトッピングが載っていたり、一緒に炒める具材や辛さ、味を工夫していることも多いので、同じガパオライスでも、様々なアレンジと味を楽しめます。なおかつ、手早く、簡単にできるので、忙しいランチタイムのカフェには欠かせないメニューになっているようです。
最近は、スーパーのレトルトコーナーでもガパオライスは購入できます。もはや、カフェだけのメニューではなく、ご家庭でも身近な存在になりつつあるのだと思います。レトルトを使えば、手軽にお家でカフェ気分を味わえます。レトルトに自分なりのアレンジを加えても楽しむのも”アリ”だと思います。もちろん、一から自分で作りたいと言う方は、レシピサイトを検索してみてください。様々なガパオライスのアレンジメニューが山ほど出てきます。