フードロスに挑戦するパンのお取り寄せ通販と冷凍パンの関係

2021.06.22おでかけ

フードロスが生んだ新ビジネスモデル

rebakeさんは、北海道から沖縄まで、日本全国のパン屋さんの商品が購入できる通販サイトです。

ここ10年の「パン」ブームは、全国に有名店を数多く生み出しました。東京の谷中の名店から沖縄名護市のパン屋さんまで、津々浦々のパン屋さんの情報はネットや雑誌などで次々と紹介されます。誰しも食べてみたいと思うのですが、残念ながら通販までやっているお店は少ないのが実情でした。

そこでrebakeさんが考えたビジネスモデルは、廃棄してしまう余剰パンを冷凍して通販するという新発想でした。パン屋さんとしては廃棄が減ることによる経済的なメリットはもちろんのこと、「フードロス削減」という社会的なテーマも解決することで、非常に参加しやすい仕組みが提案されたわけです。さらに、一度食べていただいたお客様が気に入ってリピートしてくれるという、想像に難くない現象が起きることによってロスパンとは別にrebakeさん用に「おすすめセット」を販売するお店も増えたのです。

人気店のパンは、ロスパンが出るまで待つ必要があるので、中には50人待ち以上のお店もでるほどで、運が悪いと1か月以上待つことになります。それでも、ユーザーとしては、日本中の色々なパンが楽しめるということで、500件以上のパン屋さんに1万人以上が待機していることがあるそうです。

全国から集まるパンの逸品

rebakeさんに連動するように「冷凍パン」というものに注目が集まっています。他の通販サイトだけでなく、スーパーマーケットでも冷凍パンを販売する店が増えています。業務スーパーでは数年前から取り扱いを始めており、昨年からさらにユーザーが増えているとのこと。

インストアベーカリーがあるスーパーでは、業務用としてパンメーカーから冷凍パンを購入していたのですが、2~3年前から一般のお客様にも販売を始めたところ、それほどの売れ行きではなかったのですが、昨年のステイホームの頃から販売が増加しているようです。また、元々、業務用として冷凍パンを販売していた大手パンメーカーさんも、家庭用の焼成済み冷凍パンを2019年あたりから販売開始し、今年からは家庭用を強化していくとも聞いています。

冷凍パンの特徴は、なんといっても1年間の保存がきく点です。自然解凍してもいただけるのですが、少しトーストすると、まるで焼きたての様な味を楽しめます。先述のrebakeさんに限らず、他のパンの通販専門会社さんも人気は上昇中で、おいしいパンが、どこに住んでいても、いつでも手軽に食べられる、そんな時代が到来したようです。

rebakeサイト

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rebake

rebakeは、まだ見ぬおいしいパンに出会いたい、近くのお店じゃなくても気軽に買いたいというパン好きの想いを実現する、パンのお取り寄せ・通販マーケットです。
https://rebake.me/

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かんのようこ

フリーライター。イラストレーター。絵本や「食」にまつわるエッセイなど執筆。

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