2021.08.15暮らし
2017年あたりから始まった「多肉植物ブーム」ですが、昨年来の新型コロナの流行により在宅時間が長くなる中、ちょっとした癒しを求めてなのか、ブームにより一層の拍車がかかっていると聞きます。
多肉植物は、育てやすく、見た目も可愛らしいことから愛好家が増え、現在のようなブームになっているようですが、実は、その火付け役となったのは、驚くことに「100円ショップ」だと言う人もいます。100円ショップには色々な種類の多肉植物が売られていますので、それまで知らなかった人たちの間にも広がったとのこと。販売する100円ショップ側から見ても、植物とは言え、管理が簡単で品種も多く、格好の商材だったようです。
多肉植物はガーデニングで楽しむ人もいますが、むしろインテリアアイテムとして注目されています。そのためか、インテリアショップや雑貨店などでも扱いが増えています。先日、有名なセレクトショップで美しい器にはいったアロマティカスという品種が販売されていました。お店の方に訊くと、最近、男性の購入者が増えたとのこと。あくまでも私見ですが、男性愛好家が増えると決まって「コレクター」が出現します。案の定、多肉植物も世界中にコレクターがいるようで、高いものだと100万円以上するものがオークションで落札されていると教えてくれました。特にオークションで人気の品種は「ハオルシア」。ハオルシアは南アフリカ原産の多年草で、葉の形も様々で、その種類は2000種以上にのぼるとも言われています。最も高額なのが「ブラックオブツーサ錦」という品種で、窓と呼ばれる葉の先端の透き通った部分がとても美しいのが特徴です。
私は、多肉植物は「葉をめでる」だけだと思っていたのですが、種子植物なので、花を咲かせ、受精し、種を増やすわけで、とてもかわいい花を咲かせる品種も多いそうです。実は、この日、花が咲いている「カランコエ」という品種も含めて5種類の多肉植物を買いました。買ってみてわかったのですが、インテリア小物としてはとっても優秀で、窓辺においても、食卓や洗面所に飾っても、その場にかわいい彩と、何とも言えない温もりを与えてくれるのです。私は、収集癖はありませんが、これなら園芸ショップで買ってきて、かわいい器に植え替えて、家中のいたるところに飾りたいと思いました。