2020.01.05暮らし
自宅の庭や市民農園を借りてポタジェ(家庭菜園)を愉しむ方が増えています。特に手軽に栽培できるハーブなどを中心にマンションのベランダ菜園が人気だとか。
ポタジェはフランス語で、「野菜やハーブの庭」という意味で、実用だけでなく美観も重要視するのが特徴です。もともと家庭菜園は、自分の手で無農薬有機の安全な野菜を作りたいという欲求に端を発して人気になりましたが、どうせ作るならオシャレで素敵なものにしようと一歩進んだ形がポタジェなのです。
ベランダ菜園はポタジェに近く、栽培を愉しみながらもスペースをグリーンで装飾し、鑑賞に堪える物にする方が多いようです。
ベランダでポタジェを作るには、プランターを使って栽培するのが便利です。プランターに肥料や土壌改良剤を混ぜた土を作ります。ベースには鉢底石を入れます。それによって、土の排水性や通気性がよくなるため、根腐れの予防に効果があります。土が良いことは絶対条件です。
栽培するものは、何でも良いのですが、初心者でも簡単なのは、彩りも考えるとトマト、ラディッシュ、ねぎ、シソ、きゅうり、いちごあたりでしょうか?もちろん、ハーブ類は必須です。バジル、レモングラス、タイム、マリーゴールド、セージ、ローズマリー、パセリなどがオススメです。
作物とハーブを一緒に植えると相性が良い「コンパニオンプランツ」という考え方があります。例えば、トマトとバジルは、バジルが水分を吸収してトマトを鍛え上げるため甘いトマトができます。マリーゴールドには防虫効果があります。カモミールはアブラムシを寄せ付けません。それらの特徴を理解して、メインの作物と組み合わせて植えることをオススメします。
色合いをグリーンだけではなく赤やオレンジが適度に加わるように植えることで美観を保ちましょう。また、プランターを樽型やデザインされたオシャレなものにしたり、植物の間に少しだけオブジェをおいたりして装飾すれば素敵なポタジェに近づくと思います。