2019.11.18キレイ
皆さんの周りにも「最近、野菜ソムリエの資格をとったの」という方がいらっしゃいませんか?芸能人の間でも人気の資格で、この資格でお仕事が増えたタレントさんもいらっしゃるほど。スポーツ選手の奥様のほとんどが資格をもっているという噂もありますね。
野菜ソムリエは、「日本野菜ソムリエ協会」が独自に認定している民間資格のひとつで、2001年に「日本ベジタブル&フルーツマイスター」としてスタートし、来年で20周年を迎えます。その間に「野菜ソムリエ」「野菜ソムリエプロ」「野菜ソムリエ上級プロ」の3種類の資格に名称を変えて、いまや女性に人気の資格として定着した感があります。
野菜ソムリエの資格を取得すると、野菜・果物の目利き、栄養、素材に合わせた調理法など毎日の食生活に欠かせない野菜・果物の幅広い知識が身につき、家族の健康や食に関わるさまざまな仕事に活かすことができます。実際に資格取得者の中には料理教室・セミナー講師、食育活動、コラム執筆、レシピ開発など、さまざまなフィールドで活躍している方も大勢いらっしゃいます。
最も簡単な「野菜ソムリエ」の資格は、全7科目(1科目2時間)の講習を受け試験に合格すれば取得できます。費用も約14万円とお手頃です。「野菜ソムリエプロ」は、さらに11科目の講習を約17万円の費用で受講。それぞれ、通信講座も準備されています。
人気になった理由の一つとして、健康志向の高まりが挙げられます。かつて成人病と呼ばれていた高脂血症・高血圧・糖尿病などが、生活習慣病と呼ばれるようになった頃から、日々の食生活の重要性が認識されるようになりました。その結果、野菜や果物をきちんと食事に採り入れることが生活習慣病を予防するための必要条件だと言われるようになりました。
生活習慣病の予防という少しネガティブな側面だけではなく、からだ作りという点で小さなお子様を持つママ達の間でも、子供の食育に関する知識を高めるために野菜ソムリエの資格を取得する人が増えています。彼女たちに聞くと、管理栄養士ほど堅苦しく(難しく)なく、本格的な知識が身につく点が魅力のようです。
昔から花嫁修業と言えば「お料理教室」でしたが、今や「野菜ソムリエ」の資格取得も加わったそうです。お料理は味が良いことだけではなく、使っている素材の栄養素や正しい調理方法などの知識があってこそ意味があるのだとか。確かに、私たちの暮らしも社会が成熟するにつれて表面的なことより、その中身・本質を重要視するようになってきたと感じます。
おそらく「野菜ソムリエ」も、そんな本質重視から生まれた資格かもしれません。