2019.11.06おでかけ
昭和の時代からバナナジュースは喫茶店の定番メニューだった。ところが、コーヒーを中心としたカフェチェーンが隆盛を極める昨今、喫茶店の減少と共にバナナジュースも風前の灯火となりつつあった。敢えて「あった」と表現させていただいたのは、ここに来て復活の兆しが見え始めたからだ。
その火付け役となったのが、2018年、東京八丁堀にオープンした「そんなバナナ」さんだ。洒落の利いたネーミングとかわいらしいロゴデザインで女性客を惹きつけた。
肝心のバナナジュースはというと、バナナと牛乳だけで作る濃厚なおしいさがとても良い。バナナが変色するので、賞味期限20分というのもインパクトがある。
「そんなバナナ」が八丁堀に続いて、広尾、吉祥寺と展開している間に、銀座などにも競合の出店が相次いでいるというので、何軒か回ってみた。運が良ければチョコバナナジュースが200円で手に入る「銀座バナナジュース」さん。銀座の路地裏にひっそりと佇む「コリドール」さんは、数々のトッピングを駆使して、自分好みのバナナジュースが楽しめる。
極めつけは谷中に登場した「スウィーツ&じゅ~すばぁ7」さん。なんと、国産バナナジュース専門店だと言う。「国産バナナって何?」と思った方も多いはずだ。沖縄の「島バナナ」は聞いたことがあるが、私が伺った日は、岡山県産の「玉野乃美果月」「瀬戸内バナナ」、そして千葉県産の「奇跡のバナナ」があった。「奇跡のバナナ」ジュースは、栄養満点と言われるだけあって、濃厚なのに甘くなく、バナナそのものを味わっている感じ。とてもおいしい。
いずれにしても、タピオカミルクティーの次に来るのは、バナナジュースかもしれないと思わされた1日だった。