お散歩、はじめてみませんか?

2019.07.31キレイ

ランニングは続かない

あるスポーツメーカーの調査によるとランニングを初めて1年以内に77%の人が挫折してしまうそうです。東京マラソンを筆頭に市民マラソンが脚光を浴びているので信じがたい数字なのですが、やめる理由は様々です。体力を消耗して仕事に支障をきたす。からだが痛い。ウェアを揃えて満足した、などなど。中でも多いのは、時間がきちんと取れない、ということ。

几帳面な日本人

ランナーたちは、ウォーキング→ジョギング→ランニングと一般的には変遷するらしいのですが、ウォーキングですら挫折してしまう人が多いといいます。日本人は何か始めようと考えた時、几帳面な国民性のためか、「週に3回やろう!」「毎日、歩こう」などと目標を立ててしまい、それが守れないと「挫折」という言葉を使って止めてしまう。目標や計画を立てることは実に素晴らしいことなのですが、そもそも、ダイエットや体力アップが目的でスタートしたはずなので、ならばこの際、形や時間に固執することは無いと思いませんか?

私の友人のお花が大好きなKさんは、運動不足に悩んでいましたが、近所の遊歩道の花が綺麗だという噂を聞きつけ、ある朝、写真を撮りたくなって遊歩道をお散歩しました。およそ2キロの道のりに様々な花が咲いていて、とても満足したそうです。それ以来、不定期に遊歩道を散歩して写真を撮るようになりました。そこで、お花以外に、珍しい鳥に出会ったり、人とあいさつしたり、ワンちゃんのお散歩に出くわしたりとするうちに、気が付くと雨の日以外は、ほぼ毎朝、2キロのお散歩をしています。

そういえば、50歳を過ぎた方の間でポケモンGOが流行っているのですが、やっている方のほとんどが「街歩きできて健康に良いから。」という理由で始めたそうです。

がんばる必要はありません。もっと気楽に、時間があるときに、ランニングと言わず、お散歩から始めてみる。いかがでしょうか?

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かんのようこ

フリーライター。イラストレーター。絵本や「食」にまつわるエッセイなど執筆。

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