2020.03.10キレイ
一昔前まではゴルフ=「会社のお付き合いや接待」だった。故に、ゴルファーはおじさん中心。プロも尾崎、中島、青木らの男子ゴルフに人気が集まった。
しかし2005年あたりから潮目が変わる。宮里藍を筆頭に若くて、上手くて、可愛いプロが続出したため女子プロゴルファーに一気に注目が集まった。
同時に女性にとって「ダサい」ものだったゴルフファッションにも変化が起きる。zoyやパーリーゲイツなどの先駆ブランドが、80年代の終わりから「オシャレなゴルフウェア」を地道に提案し続けた結果、この女子プロブームで開花する。追随するブランドも多数現れ、ゴルフウェアが可愛くてファッショナブルなものとして扱われるようになったのだ。
女子プロ人気は落ちることなく今も続いている。結果、2015年ぐらいに最小となったゴルフ人口もそれ以降はプラスに転じている。もちろん女性ゴルファーが増えたためだ。
サラリーマンゴルファーはと言うと、コンプライアンス強化で接待が減少。行き場を失い、ならばと、妻を誘って夫婦でゴルフを楽しむという「健康的な余暇志向」にシフトチェンジし始める。これも中高年の女性ゴルファーの増加を加速させた。
実際にゴルフ場で一度でもプレーした方なら、ハードではないが、それほど軽くもないことが理解できるのだが、ここにきて、ゴルフ関連のカロリー消費量がデータとして表に出てくるようになったため、その実態が明らかになった。以下、データはこうだ。
ゴルフの素振りは1回あたり、1kcal消費、つまり、練習場で150球打つと150kcal消費する。
ラウンド1回あたりの消費カロリーは、徒歩で約1200kcal。実際には素振りも含めて200回程度スイングするので1400kcalの消費となる。約25分のウォーキングや約10分のジョギングが約100Kcalを消費することを考えると、相当に高いカロリー消費となる。
消費カロリー以外にもダイエット効果は高い。二の腕の引き締め、腰の回転によるおなか周りの引き締め、またバランス感覚も必要なため、体幹が鍛えられて更に痩せやすい体を目指せる。
「ゴルフって運動になるのですか?」
ゴルフをしたことがない方々から、かつては良く聞かれた質問にも、「楽しく健康的に痩せることができるダイエット効果の高いスポーツですよ」と答えてあげることができる程のデータなのである。